- コラム
- 2026.09.15
「おうちキャンプ」が週末の定番。庭とリビングをつなぐカバードポーチの魔法

金曜の夜、明日は何をしようかと考えたとき、「家でキャンプをする」という選択肢があったらどうでしょうか。テントを広げ、チェアを並べ、日が落ちたらランタンを灯す。移動も予約もいらないまま、自宅にいながら気軽にキャンプ気分を楽しめます。「おうちキャンプ」は、非日常を家に引き込む手軽な方法のひとつです。そして、その楽しさをぐっと広げてくれるのが、屋根付きの半屋外空間カバードポーチ。埼玉を中心に海外テイストの注文住宅を手がけるデザインハウス・エフでも、カバードポーチのある住まいが数多く形になっています。この記事では、おうちキャンプの具体的な楽しみ方から、それを支える間取りの工夫までを紹介します。
INDEX
1. 週末の定番「おうちキャンプ」で味わう非日常
・1-1. テントやアウトドアチェアを広げて過ごす
・1-2. 外で食べるだけで、いつもの食事が特別になる
・1-3. ランタンを灯して過ごす、夜のひととき
2. おうちキャンプを楽しみやすくする「カバードポーチ」
・2-1. 天候を気にせずいつでもアウトドア気分を満喫できる
・2-2. リビングと庭が一体化する圧倒的な開放感
・2-3. 施工事例に見る、カバードポーチのある暮らし
3. リゾートのような非日常空間をつくる間取りの工夫
・3-1. フルオープンサッシで中と外の境界線をなくす
・3-2. 裸足で歩きたくなるウッドデッキの選び方
・3-3. 仲間を呼びたくなるかっこいい外観デザインのポイント
4. 毎週末が待ち遠しくなる理想のアウトドアハウスを実現しよう
・4-1. 家族のライフスタイルに合わせた広さと動線の考え方
・4-2. 遊び心あふれるマイホームで最高の思い出をつくろう
1. 週末の定番「おうちキャンプ」で味わう非日常
おうちキャンプの魅力は、「思い立った瞬間に始められて、いつでもやめられる」という気軽さにあります。子どもが飽きても、雨が降っても、一歩戻れば家。中断できる前提で始められるから、小さな子どもがいる家庭ほど向いている遊び方です。まずは、実際にどんな過ごし方ができるのかを見ていきます。
1-1. テントやアウトドアチェアを広げて過ごす
道具は、キャンプ場で使うものをそのまま持ち出せます。設営する地面を選ばないぶん、準備はぐっと軽くなります。
- ワンポールテントやシェルター:使いたい製品の設営寸法から、必要な広さを逆算する
- アウトドアチェアとローテーブル:出しっぱなしにできると、使う回数が増える
- ハンモック:取り付けたい場合は設計段階で位置を決め、柱・梁や金物の強度を確認しておく
- 蚊帳付きシェルター:夏の夜も虫を気にせず過ごせる
テントを張らず、チェアを2脚出すだけでも十分に成立します。子どもは秘密基地のようにテントへ潜り込み、大人はその横でコーヒーを飲む。そんな緩さがおうちキャンプらしいところです。
1-2. 外で食べるだけで、いつもの食事が特別になる
料理を凝る必要はありません。同じメニューでも、食べる場所を変えるだけで体験は変わります。
- 朝食をトレーに載せて外へ運ぶ
- 昼はホットサンドメーカーで焼くだけ
- 夜はカセットコンロで鍋やアヒージョ
もちろん、本格的にBBQを楽しむこともできます。その際は、デッキ材や外壁・軒天の仕様、使用するグリルの取扱説明書を事前に確認し、安全な設置場所や離隔距離を検討しておきましょう。人工木のデッキではBBQコンロの使用自体を禁じている製品もあるため、注意が必要です。煙やにおい、声の大きさへの配慮と、自治体のルールの確認も忘れずに。
1-3. ランタンを灯して過ごす、夜のひととき
おうちキャンプが最も「らしく」なるのは、日が落ちてからです。明かりを絞ると、見慣れた庭が別の場所に見えてきます。
LEDランタンをいくつか置き、家の照明を消す。それだけで空気が変わります。ガスランタンを使う場合は、製品指定の使用環境や可燃物との離隔距離を守ってください。屋外用のコンセントを計画しておけば、ストリングライトやプロジェクターを使った映画鑑賞という遊び方も広がります。夜まで居られるかどうかが、おうちキャンプの満足度を大きく左右します。
2. おうちキャンプを楽しみやすくする「カバードポーチ」

ここまでの過ごし方をもっと気軽にしてくれるのが、カバードポーチです。屋根と床がセットになった半屋外なら、天候の影響を受けにくくなり、道具の置き場所も確保しやすくなります。「毎回セッティングする」から「いつでもそこにある」へ近づけることが、続けやすさにつながります。
2-1. 天候を気にせずいつでもアウトドア気分を満喫できる
屋根が日差しと雨を受け止めてくれるため、外で過ごせる日が増えます。
- 夏:強い日射を遮り、床面や室内の温度上昇を抑える
- 梅雨:雨音を聞きながらコーヒーを飲む時間に変わる
- 冬:日差しのある日は軒下で日向ぼっこができる
- 突然の夕立:軒の出や風向きによっては、雨を避けやすい
キャンプ場なら撤収を判断する場面でも、自宅なら軒下に一歩下がるだけ。この距離の近さが、外遊びの回数を押し上げます。
2-2. リビングと庭が一体化する圧倒的な開放感
床の高さと素材をそろえると、リビングと庭は視覚的につながります。人の目は段差と色の切り替わりで空間の境界を認識するため、そこを消せば広がりが生まれるのです。
たとえば16帖のLDKでも、ポーチまで視線が抜けることで実際の床面積以上の広さを感じやすくなります。床材の色をそろえ、天井を屋外へ延ばす「軒天の連続」まで意識すると効果はさらに高まります。大切なのは面積を足すことではなく、視線が止まらない設計にすること。 子どもが室内と庭を行き来する様子を、キッチンから見守れる安心感も加わります。
2-3. 施工事例に見る、カバードポーチのある暮らし
実際の住まいを見ると、カバードポーチの使い方がイメージしやすくなります。デザインハウス・エフの事例から、いくつか紹介します。
- 理想は「アメリカのごく普通な家」自分たちの感性を形にした平屋:白いサイディングにウッドデッキのポーチを組み合わせた平屋。「泥んこの靴も気にせずカバードポーチに駆け上がる」という、気軽さを大切にした住まい
- 広々カバードポーチの平屋アメリカンハウス:半吹き抜けのLDKと“見せるキッチン”が特徴。ポーチとLDKのつながりが見どころ
- L字形のカバードポーチと低重心の外観が映えるアメリカンハウス:ポーチを2面に回すことで、時間帯によって居場所を選べる構成
ほかの事例も含めて、施工事例一覧からまとめて見られます。価格帯まで含めて知りたい場合は、アメリカンハウスの価格をまとめたコラムも参考になります。
3. リゾートのような非日常空間をつくる間取りの工夫
同じカバードポーチでも、仕上がりの印象は設計次第で変わります。開口部・床材・外観という3つの要素が、非日常感の濃さを決めるためです。順に見ていきます。
3-1. フルオープンサッシで中と外の境界線をなくす
内と外をつなぐ主役は開口部です。大開口の引き込みサッシなら、壁が消えたような一体空間が生まれます。
一方で、開口部は熱の出入りが最も大きい部位でもあります。冬の暖房時に室内から逃げる熱、夏の冷房時に侵入する熱の多くは、窓などの開口部を通っています。つまり大開口を選ぶほど、ガラスとサッシの断熱性能が住み心地を左右するということ。樹脂サッシやLow-E複層ガラスの採用、軒の出による日射遮蔽などを検討すれば、開放感と室内の快適性を両立しやすくなります。
3-2. 裸足で歩きたくなるウッドデッキの選び方
ウッドデッキは、室内と庭をつなぐもうひとつの居場所です。裸足で出入りしたり、子どもが座って遊んだりするなら、見た目だけでなく足裏に触れたときの心地よさや、夏の日差しを受けたときの熱さまで確認して選びたいところです。
デッキ材は大きく、天然木と人工木に分けられます。それぞれに異なる魅力があるため、「どちらが優れているか」ではなく、そこでどのように過ごしたいかを基準に比べてみましょう。
| 比較項目 | 天然木 | 人工木 |
|---|---|---|
| 肌ざわり | 木ならではの温かみがあり、素足にやさしい自然な感触を楽しめる。樹種や仕上げによって足裏の印象は異なる。 | 表面の質感が均一で、製品ごとの意匠や滑りにくさを選びやすい。木目調でも、感触は天然木とは異なる。 |
| 夏場の表面温度 | 日差しの強さや色、樹種によって熱くなるため、設置場所や屋根・シェードの計画が大切。 | 製品や色によっては表面温度が上がりやすい。特に日当たりのよい場所では、遮熱性能や色の違いを確認したい。 |
| ささくれ・傷 | 経年変化や乾燥により、ささくれ・ひび・反りが生じることがある。裸足で使うなら、こまめな状態確認が安心。 | ささくれが起こりにくく、小さな子どもが裸足で歩く場所にも取り入れやすい。一方で、傷や汚れは製品に応じた方法で手入れする。 |
| メンテナンス | 美しさを保つには、定期的な清掃や塗装などの手入れが必要になる場合がある。手をかけるほど、風合いの変化を楽しめる。 | 塗装の手間が少なく、日常的には掃除を中心に管理しやすい。製品ごとのお手入れ方法・保証内容は事前に確認する。 |
天然木は、足裏に伝わる温かみや、時間とともに深まる風合いが魅力です。手入れも住まいを育てる楽しみとして受け入れられるなら、裸足でくつろぐ時間にいっそう愛着が生まれるでしょう。
人工木は、ささくれが起こりにくく、日々の手入れを抑えやすい点が特徴です。子どもが頻繁に出入りする、掃除にかける時間を少なくしたいといった場合に向いています。ただし、夏場の表面温度は製品や設置条件で変わるため、サンプルに触れたり、メーカーの性能情報を確認したりすることが大切です。
どちらを選ぶ場合でも、裸足で心地よく過ごすためには、デッキ材だけでなく日差しへの対策も欠かせません。カバードポーチの屋根やシェードで直射日光を和らげ、実際に足を置く時間帯を想像しながら選びましょう。天然木・人工木それぞれの特徴を踏まえ、肌ざわり・表面温度・傷のつき方・手入れのしやすさまで確認することが、思わず裸足で出たくなるデッキづくりにつながります。
3-3. 仲間を呼びたくなるかっこいい外観デザインのポイント
外観は「帰ってきた瞬間の高揚感」を左右します。カバードポーチは家の顔になるパーツだけに、細部の設計が効いてきます。
- 柱の間隔と太さ:等間隔に並ぶ柱がリズムを生む
- 軒天の素材:板張りにすると一気にリゾートらしくなる
- 屋根形状:切妻や片流れで陰影を強調
- 照明計画:ダウンライトより、壁付けブラケットで陰影を残す
- 手すりのデザイン:横格子はモダン、白い縦格子は西海岸風
外観に使う素材や色数を絞る。 それだけで、まとまりのある印象をつくりやすくなります。
4. 毎週末が待ち遠しくなる理想のアウトドアハウスを実現しよう

最後に、計画段階で押さえておきたい視点を整理します。広さと動線を先に決めておけば、完成後の「思ったより使わない」を防げるからです。
4-1. 家族のライフスタイルに合わせた広さと動線の考え方
奥行きは「何m必要」と決まっているものではなく、そこで何をしたいかによって変わります。置きたい家具やギアの寸法から逆算するのが、いちばん確実な決め方です。
| やりたいこと | 寸法の考え方 |
|---|---|
| 椅子を置いてコーヒーを飲む | チェアの座奥行きに、前を通れる幅を足す |
| テーブルセットで食事をする | テーブルの奥行き+椅子を引くスペースを前後に確保 |
| テントやタープを張る | 使いたい製品の設営寸法(底面サイズ)に、周囲の余裕を加える |
| ギアを洗って干す | 立水栓や物干しバーの前で、作業できる分だけ確保 |
動線については、次の3点を設計者に伝えておくとスムーズです。
- キッチンとポーチを短い動線でつなぐ
- 玄関土間や物置とのつながり(サーフボードや自転車など、汚れたギアの通り道)
- 水まわりの位置(外シャワーや立水栓の給排水)
立水栓と物干しバーをポーチに設けておけば、遊んだ道具を洗って干し、そのまま土間収納へしまう流れがつくれます。なお、屋根付きのポーチは建築面積に算入される場合があるため、建ぺい率に余裕がない敷地では早めの確認が安心です。
出典:ポーチの面積とは|不動産用語集|三井住友トラスト不動産
4-2. 遊び心あふれるマイホームで最高の思い出をつくろう
家は、家族の時間が積み重なる器です。カバードポーチという半屋外をひとつ持つだけで、休日の朝も、テントを広げる午後も、ランタンを灯す夜も、少しずつ景色が変わります。「わざわざ出かけなくても、家が一番楽しい」——その状態こそ、アクティブな家族にとっての理想形といえるでしょう。
埼玉を中心に、海外の住宅デザインをコンセプトとした注文住宅を手がけるデザインハウス・エフでは、無垢素材の質感を活かしながら、庭とリビングをつなぐ空間づくりをご提案しています。まずは施工事例で、実際のカバードポーチの広さや雰囲気を確かめてみてください。